Wednesday, April 10, 2019 10:18 AM

海南除く全域で感染確認 中国、アフリカ豚コレラ

 中国の韓長賦農業農村相は感染が拡大するアフリカ豚コレラについて、昨年8月以降、これまでに中国本土では海南省を除く30の省・自治区・直轄市で計122件の感染事例が確認されたと明らかにした。中国メディアが10日、北京で9日に開かれたアフリカ豚コレラの感染防止に関する国際シンポジウムでの発言内容として伝えた。

 韓氏ら農業農村省幹部によると、122件のうち豚の感染が119件、イノシシの感染が3件。昨年10〜11月が発生件数のピークで、その後は減少傾向にあることから、幹部は状況を効果的にコントロールできていると強調した。

 一方、同省幹部はウイルスの潜伏期間が長く、効果的なワクチンもないため感染の完全な抑え込みは容易ではないとの認識を示し、国際的な協力強化が必要だと主張した。(共同)