Wednesday, April 10, 2019 10:19 AM

大手旅行サイトに立ち入り 独禁法違反疑い、公取委

 インターネットの旅行サイト運営会社がホテルや旅館に対し、自社サイトでの宿泊予約が最安値となるよう不当に要求していた疑いが強まり、公正取引委員会は10日、独禁法違反(拘束条件付き取引)容疑で「楽天トラベル」運営の楽天、「ブッキング・ドットコム」と「エクスペディア」の日本法人の計3社を立ち入り検査した。公正な価格競争を阻害し市場をゆがめた可能性がある。

 いずれのサイトも集客力が高く3社は事業の基盤を提供する「プラットフォーマー」とされる。こうした大手企業のサービスは利便性が高い半面、取引実態の不透明さも指摘され、公取委は今後も監視を強化する方針。

 関係者によると、3社は登録を希望する国内のホテルなどに、競合他社やホテル側のサイトで提示する料金と同額か、最も安くするよう求めていた疑いが持たれている。最安値とする条件を契約時に認めさせていたケースもあったとみられる。(共同)