Wednesday, April 10, 2019 10:21 AM

揺れる米国土安全保障省 幹部一掃?背後に強硬派

 トランプ大統領の看板政策である厳格な不法移民対策など国境管理を担う国土安全保障省が、相次ぐ幹部の辞任で揺れている。メキシコ国境に押し寄せる不法移民が急増する中、国境管理の在り方にいら立ちを隠さないトランプ氏は幹部人事の刷新に踏み切った。背後には、移民政策に関し政権内最強硬派とされる側近の存在が見え隠れする。

 「もっとタフな方向に行く」。トランプ氏は5日、国土安全保障省が所管する移民・税関捜査局(ICE)局長にいったん指名したビティエロ副局長代行の人事を取り下げると明らかにした。

 複数の米メディアによると、ビティエロ氏はトランプ氏が掲げた国境閉鎖に反対し、これに不満を持ったスティーブン・ミラー大統領上級顧問(33)がトランプ氏に取り下げを進言したという。(共同)