Friday, April 12, 2019 10:10 AM

受精卵ゲノム編集法規制へ 人への応用禁止

 狙った遺伝子を効率的に改変できる「ゲノム編集」技術を人の受精卵に使うことについて、政府が法規制する方針を決めたことが12日分かった。基礎研究に限って容認し、受精卵を人や動物の子宮に戻すことを禁止する。22日の内閣府・生命倫理専門調査会で提案。文部科学・厚生労働両省で半年間議論し、秋に具体的な内容を決める。

 政府は倫理指針で規制する方針だったが、今年1月、中国で研究者がゲノム編集を受精卵に用い、双子を誕生させていたことが確認され、国際的な批判が高まった。これを重視し方針を転換、法制化へとかじを切った。

 政府は受精卵にゲノム編集技術を用いる研究に関する倫理指針を1日に施行したばかり。新法も指針に則した内容になるとみられ、罰則を盛り込むことで実効性を高める狙いがある。(共同)