Friday, April 12, 2019 10:14 AM

米最大級機密漏えい解明へ アサンジ容疑者引き渡しで

 米司法省が11日発表したウィキリークス創設者アサンジ容疑者の起訴状は、米陸軍の情報分析官だったマニング受刑者から大量の機密文書を入手した容疑者の手口を明らかにした。司法省は「米史上最大級の機密文書漏えい」と非難。英国から身柄の引き渡しを受けて全容解明を進める方針だ。

 米国では、前回大統領選にロシアが介入した疑惑でも容疑者を捜査すべきだとの声が民主党から噴出。ウィキリークスはロシアのサイバー攻撃で流出したとみられる民主党のメールを暴露しており、トランプ大統領の陣営との不透明な関係の真相にも関心が集まる。

 起訴状によると、情報分析官として機密情報を扱うことが許可されていたマニング受刑者は2010年1〜5月、約9万件のアフガニスタン戦争関連文書や約40万件のイラク戦争関連文書、国務省の公電約25万件など機密指定された多くの文書を入手。提供を受けたウィキリークスは10〜11年に次々と公開した。(共同)