Wednesday, April 17, 2019 10:55 AM

サウジ支援中止に拒否権 トランプ氏、2回目の発動

 トランプ大統領は16日、イエメン内戦に軍事介入するサウジアラビアに対する米軍の支援を中止すべきだとした議会の決議に拒否権を発動し、署名を拒んだ。ホワイトハウスが発表した。トランプ氏による拒否権発動は就任後2回目。

 トランプ氏は声明で、支援は適法であり、憲法に基づく大統領権限に沿ったものだと主張。イランが内戦を通じ、米国の同盟国サウジアラビアに危害を加えようとしていると強調し、支援を中止することは、テロの拡大を防ごうとする米国の外交政策に悪影響を与えると訴えた。

 下院本会議による4日の決議は、国際紛争での大統領権限に制約を課す戦争権限法に基づき、サウジ支援は議会が承認していないとして中止を求めた。トランプ政権を支える共和党の一部議員も賛成に回っていた。(共同)