Monday, April 22, 2019 11:01 AM

現地在住の日本人女性死亡 連続テロ犠牲290人に

 日本外務省は22日、スリランカの連続爆破テロで日本人1人が死亡し、4人が負傷したことを確認した。日本政府関係者によると、死亡したのは現地在住の高橋香さんで、ホテルで夫、子どもと食事中、テロに巻き込まれた。警察当局によると死者は290人に上り、500人以上が負傷した。

 スリランカ政府報道官は「国内に限定したグループの犯行とは思えない」と述べ、国際的な組織の支援を受けたとの見方を示した。警察はこれまで女を含む計24人を拘束。最初に拘束した13人はイスラム教徒だった。政府当局者は過激思想を持った同一グループが実行したとの見方を示し、イスラム過激派が関与した疑いが強まっている。シリセナ大統領は23日午前0時(日本時間同3時半)、非常事態を宣言する。

 地元メディアによると警察当局は22日、最大都市コロンボ中心部にあるバス乗り場で計87個の爆発物を発見した。テロ被害に遭った教会付近に止まっていた車の中でも爆発物が見つかり、爆破処理した。負傷者はいない。テロを起こしたグループが、被害をより拡大させようと画策していた疑いがある。(共同)