Tuesday, April 23, 2019 10:28 AM

大手賃上げ2.46% 8310円、伸び鈍化

 経団連が23日発表した、2019年春闘の第1回集計によると、定期昇給やベースアップを含む大手企業の月給の賃上げ率は平均で2.46%となり、前年の第1回より0.08ポイント下落した。回答額は311円減の8310円だった。前年から伸び率は鈍化したが、6年連続で2%を超え、回答額ともに2000年以降では3番目に高い水準だった。

 6年連続で賃上げ率が2%を超えたのは、1994〜99年以来。経団連の担当者は「賃上げの勢いは確実に継続している」と分析した。今春闘では、前年のように安倍政権が「3%」と具体的な水準を示して賃上げを要請しなかったが、「収益の拡大を従業員の処遇改善につなげてもらう経団連の姿勢に変わりはなく、大きな影響があったとは受け止めていない」と話した。

 集計の内訳は、製造業の上昇率が2.47%、回答額は8034円、非製造業は2.42%上昇の9372円だった。(共同)