Tuesday, April 23, 2019 10:30 AM

米沿岸警備隊の活動拡大 対中国でアジアに進出

 米国近海の警戒監視を主要任務とする沿岸警備隊の活動領域が拡大している。東シナ海を含むアジア地域に進出、3月下旬には台湾海峡での航行の自由作戦にも参加し、海洋進出を強める中国に対抗する役割を担う。

 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に拠点を置く第7艦隊は3月中旬、沿岸警備隊の艦船「バーソルフ」が同月3日に米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)に入港したと発表した。

 入港理由に関し、北朝鮮船が海上で積み荷を移し替える「瀬取り」の警戒監視の強化を挙げたが、役割は瀬取り対策にとどまっていない。米メディアによると3月24日には米海軍イージス駆逐艦1隻と共に台湾海峡を通過し、台湾への圧力を強める中国をけん制した。(共同)