Wednesday, April 24, 2019 10:33 AM

出火場所誤り、通報遅れか ノートルダム火災、喫煙も

 24日付のフランス週刊紙カナール・アンシェネは、パリ・ノートルダム寺院(大聖堂)の大火災の際、最初の火災警報で出動した警備員らが場所を間違えて出火を確認できず、消防への通報が遅れたと報じた。また、改修工事の作業員が、禁止されているにもかかわらず屋根に設置された足場上でたばこを吸っていたことを警察に認めたとも伝えた。

 同紙によると、最初の警報は15日午後6時16分に作動。屋根へ向かった警備員らは出火を確認できず、警報をコンピューターで確認した係員から誤った場所を伝えられたと主張した。係員が勤務する会社は強く否定しているという。

 警察は出火原因について、電気回線のショートの可能性を中心に調べており、足場に上るエレベーターや改修作業に必要な電気装置が疑われているが、いずれも出火したとみられる場所から離れていた。

 また安全規則に反して木造の屋根組みの中に、鐘を鳴らすための電気回線が寺院の意向で設置されていたという。(共同)