Wednesday, April 24, 2019 10:34 AM

習主席、G20訪日を明言 両国関係「正常軌道に」

 自民党の二階俊博幹事長は24日、安倍晋三首相の特使として中国・北京を訪れ、習近平国家主席と人民大会堂で会談した。首相の親書を手渡した。習氏は、6月に大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会合出席のため日本を訪問すると明言。日中関係に関し「正常な軌道に戻った。前向きに発展している」と述べ、さらなる進展に期待を寄せた。

 二階氏の訪中は、習氏来日の地ならしを図る狙い。習氏は会談で「安倍首相にお会いするのを楽しみにしている。G20の成功を支持する」と言及。両国関係深化の必要性を指摘し「平和友好の方向で発展させたい」と語った。二階氏は「日中関係の新たな時代を切り開いていきたい」と歓迎した。青少年交流を積極的に進める考えで両氏は一致。二階氏は、訪日の際に自民党本部で講演するよう要請した。

 習氏は、中国政府が推し進める巨大経済圏構想「一帯一路」への日本の積極的な参加を求めた。二階氏は東京電力福島第1原発事故を巡り、中国が続けている食品輸入規制の緩和を要望したが、習氏は「科学的根拠に基づき、安全第一で行う」と述べるにとどめた。(共同)