Friday, April 26, 2019 10:14 AM

空き家5年で26万戸増 過去最多846万戸

 全国の空き家数は2018年10月1日時点で846万戸と過去最多になったことが26日、総務省の住宅・土地統計調査(速報値)で分かった。5年前の前回調査に比べ26万戸増加した。住宅総数に占める割合も0.1ポイント上昇し、過去最高の13.6%。管理が不十分な家屋が増えれば景観や治安の悪化につながる。国や自治体の対策が急務だ。

 住宅総数は179万戸増え6242万戸で、居住者がいるのは155万戸増の5366万戸。住まいの需要は1人暮らしの増加を背景に伸びているのに、空き家が増えていることになる。新築の供給が過剰な上、住む人がいなくなった住宅の解体・流通が進んでいないと言えそうだ。

 空き家には普段住まない別荘なども含まれる。種類別で見ると、借り手が見つかっていない賃貸物件が2万戸増の431万戸で最多。入院・転勤などによる長期不在や、居住者の死去、取り壊し予定などで無人の「その他の住宅」は29万戸増と大きく伸び、347万戸だった。(共同)