Monday, April 29, 2019 10:17 AM

プラごみ輸出原則禁止も 廃棄物規制の国際会議開幕

 鉛やヒ素などを含む有害な廃棄物の国際的な移動を規制するバーゼル条約の締約国会議が29日、スイス・ジュネーブで始まった。世界各地の海を汚染し、生態系への悪影響が懸念されているプラスチックごみの輸出入の原則禁止に踏み切るかどうかが最大の焦点。会期は5月10日まで。

 ホスト国スイスの代表は会議冒頭、プラごみが地球環境への脅威になっているとして「今回、包括的な対策を見いださなければならない」と強調した。

 日本はノルウェーと共同でプラごみを規制対象に加える改正案を提出。日本は国内で処理し切れないプラごみを「リサイクル資源」として途上国などへ輸出しているが、条約改正が実現すれば相手国の同意なしの輸出はできなくなり、国内でのリサイクル増加に向け規制強化が迫られる。(共同)