Monday, May 06, 2019 11:02 AM

南シナ海で航行の自由作戦 米駆逐艦、中国は反発

 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に拠点を置く第7艦隊は、米海軍の駆逐艦2隻が6日、中国が実効支配する南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島周辺を航行したと明らかにした。ロイター通信が伝えた。「航行の自由」作戦の一環で、中国による南シナ海の軍事拠点化をけん制する狙い。

 中国外務省の耿爽副報道局長は6日の記者会見で「米軍艦が中国の主権を侵害した。強い不満を表明する」と反発した。

 駆逐艦2隻は、中国がジョンソン南(中国名・赤瓜)礁とガベン(南薫)礁を埋め立てて造った人工島の12カイリ(約22キロ)内を航行。第7艦隊の報道官はロイターに対し「今回の無害通航は過剰な権利の主張に挑戦し、国際法に基づく航路へのアクセスを守るためだ」と説明した。(共同)