Tuesday, May 07, 2019 10:18 AM

米大統領納税書の提出拒否 政権、要求「正当性ない」

 トランプ政権は6日、民主党が要求しているトランプ大統領の納税申告書の提出を拒否すると議会側に通告した。ムニューシン財務長官が書簡で、司法省と協議の結果、民主党の要求は「議会としての正当な目的に欠ける」として応じられないと説明した。米メディアが報じた。

 民主党側には今後、召喚状を出して提出を求める選択肢があるが、トランプ氏は全ての召喚状を拒否する考えを示しており、いずれ法廷闘争に突入するとの観測がある。

 6年分の納税申告書の提出を財務省外局の内国歳入庁(IRS)に求めていたニール下院歳入委員長(民主党)は「法律顧問と相談し適切な対応を決めたい」とした。

 トランプ氏は納税申告書を公開する歴代大統領の慣例を破っている。民主党は、不動産事業を世界で展開したトランプ氏が不正に税逃れをしたと疑っている。(共同)