Tuesday, May 07, 2019 10:21 AM

首相「無条件に日朝対話」 日米、弾道ミサイルか分析

 安倍晋三首相は6日、トランプ大統領と電話で約40分間会談し、北朝鮮が発射した飛翔体について、日米の専門家同士で協力し分析を進める方針で一致した。弾道ミサイルかどうかが焦点となる。朝鮮半島の非核化を目指した緊密な連携も再確認した。首相は拉致問題の解決に向けた金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談に関し「条件を付けずに金氏と直接向き合う」とトランプ氏に伝えた。

 拉致問題の進展を日朝首脳会談の「前提条件」としてきた従来の交渉方針を転換した形。日本政府は、無条件での首脳会談開催を呼び掛ける意向で、金氏がどう対応するかが注目される。

 首相は電話会談後、公邸で記者団に「朝鮮半島の完全な非核化を目指し、全ての面で日米で完全に一致して対応していく」と強調。飛翔体について「日米の専門家同士で協力して分析する」と語った。金氏との会談に関し「あらゆるチャンスを逃さない決意で(拉致)問題解決に当たる」と述べた。(共同)