Wednesday, May 08, 2019 10:30 AM

企業36%が初任給引き上げ 19年度、全学歴で

 民間の調査機関「労務行政研究所」(東京)は8日、2019年度新入社員の初任給調査で、35.7%の企業が「全学歴で前年度よりも引き上げた」と回答したと発表した。前年度調査に比べ4.0ポイント低く、研究所の担当者は「賃上げ基調も6年目になり、一段落した企業が増えたのではないか」と分析している。

 調査は3月下旬から4月上旬、東証1部上場企業を対象に実施。241社から回答を得た。

 高卒、短大卒、大卒、大学院修了の全学歴で初任給を据え置いたのは57.3%と、前年度から5.0ポイント上昇した。その他の企業は一部の学歴で据え置き、引き下げた企業はなかった。産業別に見ると、全学歴で引き上げたのは製造業のうち46.9%だった一方、非製造業は22.5%にとどまった。(共同)