Thursday, May 09, 2019 10:15 AM

粉飾決算で20億円融資か 詐取容疑、5人逮捕

 東京のインテリア雑貨販売会社「ラポール」(破産手続き中)の経営状態が悪化していることを隠し、虚偽の書類で銀行から1億円の融資を受けたとして、警視庁組織犯罪対策4課は9日までに、詐欺の疑いで投資会社役員黒木正博容疑者(53)=東京都世田谷区=ら男5人を逮捕した。いずれも逮捕日は8日。

 黒木容疑者はラポールの実質的経営者だったとみられ、他は同社元社長鈴木忍(44)=川崎市、元経理担当津守康寿(55)=相模原市=ら4容疑者。2014年に同社の株式を7割近く取得していた。

 捜査関係者などによると、架空の売り上げ計上や借入金の簿外処理など粉飾した決算書を複数作成。15、16年ごろの約2年間に、各地の約20の金融機関から計20億円以上を集めていた。一部が暴力団関係者に流れた可能性もあるという。(共同)