Thursday, May 09, 2019 10:15 AM

幼保無償化きょう成立へ 参院内閣委で可決

 幼児教育・保育を無償化するための子ども・子育て支援法改正案は9日の参院内閣委員会で、与党と国民民主党などの賛成多数により可決された。参院議院運営委員会の理事会は10日午前からの本会議で採決すると決めた。同日昼に与党などの賛成多数で成立する見通し。無償化は子育て世帯を支える制度だが、国の基準に満たない施設も含まれるため安全面を中心に保育の質をどう確保していくかが課題となる。

 安倍晋三首相は内閣委の採決に先立つ質疑で「若い世代にとって教育や子育ての費用が重く、子どもを産み育てることの制約になっているため、無償化を実施する」と改正案の意義を強調した。

 立憲民主党の牧山弘恵氏は、無償化に伴い希望者が増えて、認可保育所に入ることができない待機児童数が拡大するのではないかと指摘。首相は「待機児童問題でやむなく認可外保育施設を利用する人の負担軽減にもなる。保育の受け皿と質の確保を両輪として進めたい」と強調した。「認可外保育施設でも子どもたちの安全が確保されるよう支援を行っていく」とも表明した。(共同)