Friday, May 10, 2019 10:55 AM

北朝鮮、新型弾道弾か 金氏、発射訓練の継続示唆

 日米両政府は10日、北朝鮮が9日発射した飛翔体について複数の短距離弾道ミサイルだと結論づけた。北朝鮮が公開した写真や高度などから、新型が含まれていたとの見方が多い。金正恩朝鮮労働党委員長は軍の訓練強化を指示、今後もミサイル発射を行う可能性がある。北朝鮮に弾道ミサイル発射を禁じた国連安全保障理事会の制裁決議に違反し、安保理での対応が焦点だ。

 専門家らは新型について米軍のミサイル防衛(MD)網を回避する能力を持つ恐れがあると指摘している。ただ、トランプ大統領は9日、ミサイル発射に不快感を示しながらも、米国への直接の脅威はなかったとの認識を表明した。

 安保理決議が禁じる弾道ミサイルは射程の長短を問わないが、過去の例に照らしても短距離だとの理由で安保理は特段の対応を取らない可能性もある。北朝鮮の挑発行為が繰り返され、ミサイル開発が進む恐れがある。(共同)