Friday, May 10, 2019 10:56 AM

与党ANCが過半数維持 南ア、汚職批判で議席減か

 8日の南アフリカ総選挙(下院、400議席、任期5年)で、選挙管理委員会は10日、開票率約90%の暫定結果を発表した。2014年の前回選挙で249議席を獲得し得票率が約62%だった与党アフリカ民族会議(ANC)は、得票率約57%で過半数の維持が確実な情勢となった。

 ただ汚職疑惑や景気低迷で批判を浴び、得票率は過去最低水準で議席は前回を下回る見通し。最終的に60%を下回った場合、アパルトヘイト(人種隔離)が終結し全人種選挙が行われた1994年以降、初めてとなる。故マンデラ元大統領が率いた名門政党に打撃となり、不安定な政権運営を迫られそうだ。

 過半数維持で、昨年2月に大統領に就任したラマポーザ氏が約2週間後の下院本会議で再選出される。(共同)