Monday, May 13, 2019 10:18 AM

サニブラウンの才能を称賛 国際陸連会長、東京に期待

 12日まで横浜市で行われた世界リレー大会で来日した国際陸上競技連盟のセバスチャン・コー会長(62)がこのほど取材に応じ、男子100メートルで9秒99をマークし「10秒の壁」を突破した2人目の日本人となったフロリダ大のサニブラウン・ハキームについて「驚異的な才能を持っている」と将来性を高く評価した。

 ガーナ人の父、日本人の母の間に生まれたサニブラウンは東京・城西高時代に2015年世界ユース選手権で100メートルと200メートルの2冠を達成。国際陸連の年間表彰で新人賞に当たる「ライジングスター・アワード」にも選ばれた。まだ伸びしろがある20歳の大器に「素晴らしい若手選手の一人だ」と賛辞を贈った。

 コー会長は来年に東京五輪を控える日本の陸上界について「この10年で最も躍進した国の一つ。スプリント種目が非常に強くなっている」との認識を示した。金2を含むメダル6個を獲得した20歳未満で争う昨夏のU20世界選手権にも言及し、選手育成を評価した。(共同)