Thursday, May 16, 2019 10:19 AM

首相、従来と矛盾せず 日朝会談の無条件開催

 安倍晋三首相は16日の衆院本会議で、今月に入り提唱した日朝首脳会談の無条件開催方針について、日本人拉致問題の進展を事実上の実施条件に据えていた従来の方針と矛盾しないとの認識を示した。「従来、自分自身が金正恩朝鮮労働党委員長と向き合う決意は述べてきた。より明確な形で述べた」と説明した。

 無条件開催方針を表明するまで、首相は日朝首脳会談に関し「行う以上は拉致問題の解決に資する会談としなければならない」との立場を取っていた。新方針は従来の立場を「より明確な形で述べた」内容にすぎないとする首相答弁に、野党は反発を強めそうだ。

 これまで「金委員長と向き合わなければならない」と訴えてきた首相自身の真意を巡っては「金委員長と会い、虚心坦懐に話し合うことだ」と強調。北朝鮮による9日の短距離弾道ミサイル発射後も考えは変わらないと述べた。(共同)