Thursday, May 16, 2019 10:21 AM

華為、米市場から排除 安保上の脅威とトランプ氏

 トランプ大統領は15日、米企業に対し、安全保障上の脅威があると認める通信機器の使用を禁じる大統領令に署名した。中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の製品などが念頭にある。米商務省も同日、ファーウェイと子会社に、米企業が電子部品などを政府の許可なく輸出することを禁じると発表した。

 米政府機関が同社製品などを使うのを禁じると決めており、民間企業の取引にも対象を広げ、技術の流出も防ぐ。米中は高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムなど最先端のハイテク技術を巡って激しい主導権争いを展開している。米国は中国の発展戦略「中国製造2025」の本丸であるファーウェイを米市場から排除し、経営に徹底的に打撃を与える姿勢を鮮明にした。

 中国商務省の高峰報道官は16日の記者会見で、安全保障を「保護貿易の道具にすべきではない」と米政権を批判し「必要な措置を取り、中国企業の合法的な権利を守る」と強調。中国の発展戦略を左右するハイテク産業に対し国を挙げて守るという意志を示した。(共同)