Friday, May 17, 2019 10:22 AM

米建築家のペイ氏死去 ルーブルのピラミッド設計

 パリのルーブル美術館入り口の「ピラミッド」の設計などで知られ、「幾何学の魔術師」とも呼ばれる米国の世界的建築家イオ・ミン・ペイ氏が16日、ニューヨークの自宅で死去した。102歳だった。ニューヨーク・タイムズによると、家族が明らかにした。

 1917年4月、現在の中国・広州市生まれ。上海や香港で育ち、30年代に渡米しハーバード大で建築学修士号を取得、ニューヨークなどで高層建築の設計などを手掛けた。ほかの代表作は首都ワシントンのナショナル・ギャラリー東館(78年)やオハイオ州クリーブランドの「ロックの殿堂博物館」など。日本では、滋賀県甲賀市の「MIHO MUSEUM」を設計した。

 89年のピラミッド設計では、ガラス張りの斬新な造りにパリ市民から反発の声も出たが、現在では人気スポットとして親しまれている。(共同)