Tuesday, May 21, 2019 10:44 AM

中国製ドローン使用を警告 米当局、情報流出恐れ

 米国土安全保障省が米企業に対し、中国製の小型無人機「ドローン」を使用した場合に飛行データなどの情報が中国側に流出する恐れがあるとの警告を出したことが分かった。CNNテレビ(電子版)やロイター通信が21日までに伝えた。

 警告は企業名を名指ししてはいないが、ドローン製造で世界最大手のDJI(本社・中国広東省深セン)が念頭にあるとみられる。米国は安全保障を理由に中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する電子部品の禁輸措置を発表したばかり。米中貿易摩擦を巡り、DJIも標的に据えた可能性がある。

 警告は「米政府は米国のデータを権威主義的な国家に移すあらゆる製品に強い懸念を抱いている」と指摘。中国当局は中国企業に集められたデータに対し「制限のないアクセス」が可能だとした上で、ドローンを使用した際のデータがどこに保存されているかに注意するなど、情報の流出に警戒するべきだと呼び掛けた。(共同)