Tuesday, May 21, 2019 10:45 AM

天皇パレード、新ルートに 見通し重視、警備面も配慮

 政府は21日、天皇陛下が10月22日に国民に即位を披露するパレード「祝賀御列の儀」について、前回1990年に上皇さまが通られたルートを一部変更すると決めた。高速道路の高架に沿った部分を少なくし、警備上の観点からも見通しの良さを重視した。皇嗣秋篠宮ご夫妻のほか、首相や官房長官らも車列に加わる。皇位継承に伴う一連の儀式の詳細を検討する「式典委員会」会合で、委員長の安倍晋三首相らが了承した。

 パレードのルートは皇居・宮殿から赤坂御所までの全長約4.6キロ。天皇、皇后両陛下が乗車したオープンカーは国会議事堂正門前や赤坂見附交差点、青山通りなどを経由し、沿道に集まった国民から祝福を受けながら、約30分間かけて進行する計画だ。

 式典委では、決定したルートに加え、前回90年と同じルート、93年の両陛下のご成婚パレードと同じルートの是非を検討。山本信一郎宮内庁長官は「開放的で見晴らしが良く、沿道から両陛下のお姿が拝しやすい経路がふさわしい」と主張した。(共同)