Tuesday, May 21, 2019 10:45 AM
強制起訴10年、9件13人 有罪2件、審査は2万人
検察審査会の議決に一定の法的拘束力を持たせた強制起訴制度の開始から21日で10年となった。この間、検察の不起訴処分について遺族らから審査を申し立てられたのは延べ約2万人に及び、9事件13人が強制起訴に至った。起訴判断を一手に握る検察の権限に風穴をあけたとの評価がある一方、有罪は2事件2人にとどまり、制度を疑問視する声もある。
強制起訴制度を盛り込んだ改正検察審査会法は、裁判員法とともに2004年5月に成立し、09年5月に施行された。検察が起訴を見送った事件でも検察審査会が2度「起訴相当」と判断すれば、対象者は強制的に起訴される仕組みになった。
しかし、検察が犯罪を認めながらも裁量で起訴しない「起訴猶予」だけでなく、有罪を立証できないと判断した「嫌疑不十分」などの事件も対象となり、検察官役の指定弁護士は難しい立証を迫られるケースが多い。(共同)
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