Wednesday, May 22, 2019 10:42 AM

択捉島で昨秋ミサイル発射 ロシア国防省機関紙が報道

 ロシア国防省機関紙「赤い星」は22日、ロシアが実効支配する北方領土・択捉島で昨年秋に新型地対艦ミサイル「バル(射程130キロ)」の発射演習が行われたと報じた。2016年に北方領土に地対艦ミサイルが配備されて以降、発射情報が伝えられるのは珍しく、日本の防衛当局者は「記憶にない」と語った。

 北方領土で配備だけでなく運用が進んでいるのが明らかになった形。ロシア軍は16年に択捉島に新型地対艦ミサイル「バスチオン(射程300キロ以上)」、国後島に「バル」を配備した。バルが択捉島にも追加配備されたのか、国後島などから運び込み発射演習を行ったのかは不明。

 同紙は、ロシア太平洋艦隊傘下の第72沿岸ミサイル旅団司令官の話を引用し、発射では標的に命中し、海軍内で高評価を受けたと報道。ミサイル32発を一斉発射すると、次の発射までに約30分かかると説明した。(共同)