Thursday, May 23, 2019 10:22 AM

IOC、ボクシング存続 東京五輪へ特別チーム準備

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は22日、スイスのローザンヌで開いた理事会後に記者会見し、2020年東京五輪の実施競技から除外の可能性もあったボクシングを存続させる方針を発表した。理事会の決定を6月24〜26日の総会に諮る。組織運営や財政、審判に問題を抱えている国際ボクシング協会(AIBA)にはIOC承認団体の資格停止処分を科す見通し。

 AIBAの改革を検証した調査委員会の最終報告を受け、選手救済を最優先する判断に至った。別の団体に五輪の準備や運営は委任せず、IOC委員で国際体操連盟(FIG)会長の渡辺守成氏が座長を務める特別作業部会が主導する。バッハ会長は「選手の夢を担保したい」と述べ、プロボクシングの統括団体と連携する考えも示した。

 男子8、女子5階級で計286人の出場枠に変更はない。作業部会は6月末までに実施階級を含む予選方式を決定。予選期間は来年1〜5月、テスト大会は同4月か5月を見込む。33競技で唯一対象外となっていたチケットの抽選申し込みに向けても大会組織委員会と調整に入る。(共同)