Thursday, May 23, 2019 10:24 AM

印、モディ首相続投へ 与党連合、下院選で圧勝

 インド主要メディアは23日、同日開票された下院選(545議席)で、モディ首相のインド人民党(BJP)中心の与党連合が300議席を超えることが確実になったと報じた。モディ氏は23日、ツイッターで「共に強いインドを築きましょう」と国民に呼び掛け、続投に意欲を表明。BJPのシャー総裁も「モディ政権再び」と投稿し、勝利宣言した。

 隣国パキスタンに対する強硬姿勢など、強い指導者像を打ち出したモディ氏が支持された格好。だがヒンズー教至上主義団体を母体とするBJPのモディ政権下で、多民族国家であるインドの社会の分断が進んだと指摘されており、国民の融和をいかに図るかが課題となりそうだ。

 23日午後6時半(日本時間同10時)現在、インディアン・エクスプレス紙は与党連合の獲得予測議席を347としている。最大野党、国民会議派が中心の野党連合は86。初代首相ネールのひ孫で、国民会議派の総裁ラフル・ガンジー氏は記者会見し「結果を尊重する」と敗北を認めた。選挙管理委員会の集計ではBJPが29議席を確定させた一方、国民会議派は8議席にとどまり、275選挙区でBJPが優勢。(共同)