Thursday, May 23, 2019 10:25 AM

ファーウェイと取引中止 パナ通達、MSはPC

 パナソニックは22日までに、米政府による中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置を受け、自社でも措置の対象となる製品についてはファーウェイとの取引を中止することを決め、社内に通達した。米国外で生産された製品でも、米国製の部材や技術が一定以上使われていれば禁輸措置に抵触するためで、東芝は電子部品の出荷を一時停止して点検。ファーウェイ製スマートフォンの発売延期も相次ぎ、影響が拡大している。

 一方、マイクロソフト(MS)は現地時間の22日までに自社のオンラインストアからファーウェイのノートパソコンの販売を停止した。複数の米メディアが伝えた。禁輸措置が影響したとみられる。英BBC放送は22日、ソフトバンクグループ傘下の英半導体開発大手アーム・ホールディングスが取引中断を従業員に指示したと伝えた。

 禁輸措置に反した場合、罰金を科されたり、米企業との取引を禁じられたりする可能性がある。ファーウェイは多くの日本企業からスマホの部品などを調達している。東芝は23日夕、電子部品の納入を全て再開。広報担当者は「禁輸措置に該当しないと確認した。今後も取引を続ける」と説明した。シャープなど取引のある国内企業は点検作業に追われた。(共同)