Thursday, May 23, 2019 10:26 AM

地方創生、高校で人材育成 「関係人口」拡大も

 地方創生の第2期となる2020〜24年度の施策を検討してきた政府の有識者会議は23日、報告書を公表した。人口減少をはじめとする地域の課題解決には中長期にわたる対策が必要として、高校を舞台に次代を担う人材を育成するよう提言。地方衰退の主因とみる東京一極集中の是正策拡充を訴え、都市部に住みながら地方と交流を深める「関係人口」の拡大に取り組むことも促した。

 政府は報告書を踏まえ、20年度以降の施策の方向性を示す「まち・ひと・しごと創生基本方針」を6月に閣議決定する。年末には、具体策を明記した「総合戦略」をまとめる方針だ。

 政府は15〜19年度の第1期で「東京一極集中を是正」「地方の雇用を確保」といった基本目標を掲げた。第2期での大幅な方針転換は地方の混乱を引き起こす恐れがあり、報告書は目標を維持するよう求めた。(共同)