Friday, May 24, 2019 10:12 AM

米敵対行為に対抗措置警告 北朝鮮「核解決遠のく」

 北朝鮮外務省報道官は24日、2月末の米朝首脳会談が決裂したのは米側の一方的な態度が原因だと非難、北朝鮮への「敵対行為」が続くならば相応の行動を取ると述べ、対抗措置を警告した。現状では「米朝対話はいつまでも再開できず、核問題解決の展望も遠のく」とし、米側に譲歩を迫った。朝鮮中央通信の質問に答えた。

 国連安全保障理事会決議に違反したとして北朝鮮貨物船を差し押さえるなど、米国が制裁を堅持していることに反発しているとみられる。トランプ米大統領の来日をにらみ、日米の連携強化をけん制する狙いもありそうだ。具体的な対抗措置には触れなかった。

 報道官は、北朝鮮側が核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の中止など善意の措置を取ったにもかかわらず、米側はこれに応えず「一方的な武装解除に固執し、会談を人為的に決裂へと導いた」と強調した。(共同)