Friday, May 24, 2019 10:13 AM

増税延期でも「信問わず」 首相、解散論の沈静図る

 安倍晋三首相は24日、国会答弁で、10月の消費税増税に関し「リーマン・ショック級の出来事が起こらない限り、予定通り引き上げる」と重ねて明言した。3度目の延期を決めた場合、国民に信を問うか聞かれ「基本的には考えていない」と言及した。取り沙汰される夏の参院選に合わせた衆参同日選論の沈静化を図ったとみられる。政権内からも同日選を打ち消す発言が相次いだが、野党は依然警戒している。

 衆院解散を巡っては、増税延期や憲法改正論議の推進、野党による内閣不信任決議案提出の是非を大義にするとの見方がある。

 首相は衆院厚生労働委員会で消費税に関し「社会保障の充実、財政の健全性、国の信認の観点からも引き上げなければいけない」とした。信を問うかどうかは「状況によるので一概には答えられない」とも付言した。国民民主党の玉木雄一郎代表の質問に答えた。(共同)