Tuesday, May 28, 2019 10:53 AM
中国圧力で香港開催困難に 天安門集会、台湾で増加
台湾で、中国当局が学生らの民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件に関する集会が例年になく多く開催されている。今年が事件から30年に当たるのに加え、これまで盛んに実施されてきた香港での開催が、習近平指導部による締め付け強化により困難になっていることが背景にある。
香港の民主派団体「香港市民愛国民主運動支援連合会(支連会)」は天安門事件に関する5月の国際シンポジウムの香港開催を断念した。学生運動の元リーダーで亡命した米国に在住の王丹氏ら出席予定者が、香港当局に入境を拒否される恐れがあったためだ。結局台北市に会場を変更し、中国の民主化を支援する台湾の組織「華人民主書院」と共催で18〜20日に実施した。
台湾の蔡英文総統は23日、同組織代表らと会談し「一連の活動は民主の大切さを再認識させるものだ」と称賛、例年以上に手厚く対応した。台湾での天安門事件関連の活動は、昨年は発生日の6月4日に追悼集会が開催されただけだったが、今年は10近くに上る。(共同)
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