Tuesday, May 28, 2019 10:55 AM

日米首脳が海自艦視察 空母改修予定の「かが」

 安倍晋三首相とトランプ大統領は28日、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)で、事実上の空母への改修が決まっている「いずも」型護衛艦「かが」を視察し、日米の隊員に訓示した。首相は、日米の首脳がそろって両国隊員を激励するのは「史上初だ」と強調。強固な同盟関係をアピールした。防衛省によると、米大統領が自衛隊艦船に乗艦した記録はなく、初めてとみられる。

 トランプ氏は28日、令和時代初となる国賓として一連の日程を終えた。首相は、トランプ氏との緊密な関係をてこに、夏の参院選に向けた成果を狙う構えだ。6月中旬に米国と対立するイランを訪れる方向で調整を加速。下旬の大阪での20カ国・地域(G20)首脳会合では議長役として存在感の発揮を目指す。

 いずも型は改修後、米国から購入する最新鋭ステルス戦闘機F35Bの運用を想定している。日米首脳の乗艦は、両国の一体化を象徴する動きとして、周辺国などが懸念を強める可能性もある。(共同)