Thursday, May 30, 2019 10:36 AM

中絶制限法の動きをけん制 ディズニー会長

 ウォルト・ディズニーのロバート・アイガー会長兼最高経営責任者(CEO)は29日、多くの映画ロケ地として知られる南部ジョージア州で人工妊娠中絶を制限する州法が施行されれば、同州で撮影を続けるのは「非常に難しくなる」とけん制した。同氏は中絶規制に反対する民主党を支持している。ロイター通信の取材に述べた。

 中絶問題を巡っては来年の大統領選に向け、キリスト教保守派へのアピールを狙うトランプ大統領が規制の方針を鮮明にしているほか、共和党の影響力が強い中西部や南部で規制の動きが拡大、議論が激化している。

 税金の優遇措置でロケ地の勧誘に成功したジョージア州の動きに対しては、動画配信大手ネットフリックスなどがロケ地の見直しを示唆。ディズニーは同州で大ヒット映画「アベンジャーズ エンドゲーム」「ブラックパンサー」などを撮影している。(共同)