Thursday, May 30, 2019 10:37 AM

個人申告所得額が42兆円 18年分の確定申告

 国税庁は30日、2018年分の個人の確定申告状況を発表した。申告所得の合計額は17年比1・7%増の42兆1274億円、申告納税額は同2.5%増の3兆2826億円で、いずれも4年連続で増えた。担当者は「好調とされる雇用状況が税収にも反映されたのでは」と分析している。

 土地などの譲渡所得は5兆328億円(前年比5.8%増)、株式などの譲渡所得は3兆1941億円(同10.6%減)。地価が上がった一方、日経平均株価が年末比較で7年ぶりに下落したことが要因とみられる。

 天災などの被害を一部控除できる「雑損控除」の適用者は4万4000人(同92.8%増)、控除額は1138億円(同256.1%増)と大幅に増えた。昨年の北海道地震、西日本豪雨や大阪府北部地震などが影響した。

 仮想通貨取引や為替差益といった「雑所得」に関する収入が年金などを除き1億円以上あった人は465人。前年は549人で、仮想通貨相場の下落が影響したもよう。(共同)