Thursday, May 30, 2019 10:38 AM

ロシア、地上イージスに懸念 日本、北方領土軍事化抗議

 日本、ロシア両政府は30日午後、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を東京都内の飯倉公館で開いた。ロシア側は、日本の地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」導入計画への懸念を表明した。日本側は、自衛目的でありロシアに脅威を与えないと反論し、ロシアが進める北方領土の軍事拠点化に抗議した。2国間の安全保障分野の協議は平行線だったものの、北朝鮮の非核化実現に向けて連携する方針では一致した。

 6月下旬に予定される日露首脳会談を前に、安保分野の意思疎通を通じて信頼醸成を図る狙いがあったが、主張の応酬となったことで、領土問題を含む平和条約締結交渉進展の難しさが改めて印象付けられた形だ。

 日ロ2プラス2は4回目で、昨年7月以来。河野太郎外相と岩屋毅防衛相、ラブロフ外相、ショイグ国防相が出席した。(共同)