Friday, May 31, 2019 10:28 AM

米朝決裂で粛清説絶えず 態度硬化、交渉再開難航

 北朝鮮で2月の米朝首脳会談の事前交渉に当たった金革哲米国担当特別代表が銃殺されたと韓国紙、朝鮮日報が31日報じた。同様の報道は絶えず、真偽は不明だが、米国や韓国との交渉を仕切ってきた朝鮮労働党統一戦線部を中心に粛清が行われたとの見方は根強い。北朝鮮の外交姿勢は硬化しており、非核化交渉の再開は見通せない。

 朝鮮日報は、外務省から抜てきされて金正恩朝鮮労働党委員長の直属組織、国務委員会に所属していた金革哲氏が平壌郊外で銃殺されたほか、党統一戦線部長を務めていた金英哲党副委員長が北部慈江道で強制労働、部下のキム・ソンヘ統一戦線策略室長は政治犯収容所に送られたと伝えた。

 韓国統一省は「確認できない」とし、北朝鮮専門サイト「NKニュース」の編集者は「最近、金革哲氏を平壌の外務省で見かけたとの情報がある」とツイートした。(共同)