Friday, May 31, 2019 10:29 AM

日露、6月29日に首脳会談 共同活動前進へ詰めの調整

 河野太郎外相は31日、北方領土問題を含む平和条約締結交渉を巡り、ロシアのラブロフ外相と東京都内で会談し、北方領土での共同経済活動の早期具体化に向け、6月11日に局長級の作業部会を東京で実施することで合意した。ラブロフ氏は共同記者発表で、安倍晋三首相とプーチン大統領の会談を20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせ、6月29日に大阪で行うと明らかにした。双方は共同経済活動を前進させる取り組みを中心に、合意を図る案件について詰めの調整を進める。

 共同経済活動について、両外相は双方の法的立場を害さない形で作業を進めることを確認。河野氏は、共同記者発表後に個別に記者会見し「双方の立場を害さない仕組みを考え、進められるよう努力する」と述べた。

 ラブロフ氏も個別の会見で、日露間の自由往来が鍵になるとの考えを強調した。共同経済活動の具体化に関して「良いテンポで進んでいる。内容のある報告が首脳会談までに準備できると期待している」と語った。(共同)