Tuesday, June 04, 2019 10:39 AM

メルセデス、30年までに新車の半数をプラグインに

 メルセデスベンツは、30年までに販売する新車の50%をプラグイン車(PEV)にすると発表した。今後20年かけてすべての乗用車をカーボンニュートラル(生産、販売、使用における炭素排出量が差し引きゼロ)にすることを目指す。

 親会社ダイムラーの次期会長となるオラ・ケレニウス取締役は「製品サイクルが3回巡る間に当社は根本から変わる。(創業者の)カール・ベンツやゴットリーブ・ダイムラーが自動車を発明して以来、化石燃料が130年間業界を支配したことを考えると実に短いが、エンジニアが創った企業として、私たちは技術こそがより良い未来を作ると信じている」と述べた。

 メルセデスが発表した目標は、同社の「アンビシャス2039」戦略の一部。カーボンニュートラル戦略では、19年内に同社初のEVモデルとなるSUV「EQC」の発売を予定しており、ドイツのブレーメン工場でEQCの生産を開始した。

 同社は燃料電池車などの技術についても開発を進めており、すでに燃料電池式PHV「GLC F-Cell」をドイツ国内で発売した。同モデルを最初に導入したのは、ドイツ水素燃料電池機構、H2 Mobility、ドイツ鉄道など。19年春からは個人の客も利用可能になった。