Wednesday, June 05, 2019 10:07 AM

北朝鮮、国際会議に現れず 日朝接触、不発か

 モンゴルの首都ウランバートルで5日、北東アジアの安全保障を話し合う国際会議「ウランバートル対話」が2日間の日程で始まった。日本外務省幹部も参加。前提条件なしで日朝首脳会談を目指す安倍晋三首相の方針を北朝鮮側に伝えたい考えだが、同国当局者は初日現れず、接触の試みは不発に終わりそうだ。

 北朝鮮は例年、外務省関係者らを派遣しており、日朝の橋渡しに意欲を示すモンゴル政府は今回も強く参加を働き掛けた。しかし、モンゴルのツォグトバータル外相は5日、記者団に対し「北朝鮮は直前まで対話に出席する用意があると言っていたが、現時点で6日も参加の可能性は低い」との見通しを示した。

 北朝鮮国営メディアは安倍氏が無条件で金正恩朝鮮労働党委員長との会談を目指す姿勢を打ち出した後も連日、日本非難を展開。2日には北朝鮮で日米韓との交渉窓口の一つとなっている朝鮮アジア太平洋平和委員会の報道官が談話を出し、首脳会談の呼び掛けを「面の皮が厚い」と突き放した。(共同)