Wednesday, June 05, 2019 10:10 AM

記者殺害後、米が原発協力 サウジに、核拡散懸念も

 トランプ政権が昨年、米在住のサウジアラビア人記者カショギ氏殺害後の間もない時期に、サウジへの原子力技術移転を承認していたことが4日、分かった。核武装も辞さない姿勢を示すサウジの原子力開発を巡っては、核拡散への国際的な懸念も強い。米政権のサウジへの甘い対応に批判が強まりそうだ。

 上院外交委員会のケーン議員(民主党)がエネルギー省の情報開示を基に明らかにした。ケーン氏は、議会には超党派の反対があるとし「サウジが求めるものは何でも与えようとするトランプ大統領は、米国の安全保障を脅かしている」と批判している。

 ケーン氏によると、トランプ政権は事件後、サウジへの2件の技術移転を承認。うち1件はカショギ氏が行方不明となって16日後の昨年10月18日だった。(共同)