Thursday, June 06, 2019 10:19 AM

首相、ハメネイ師と会談へ 12日にイラン訪問

 政府は6日、安倍晋三首相が今月12日からイランを訪問する日程を固め、衆院議院運営委員会理事会に説明した。首都テヘランでロウハニ大統領に加え、最高指導者ハメネイ師との会談を最終調整している。米国とイランの対立が続く中、双方と関係が深い日本の立場を生かし、対話を通じた緊張緩和を働き掛ける。日本の現職首相によるイラン訪問は1978年の福田赳夫氏以来、約41年ぶりとなる。

 河野太郎外相もイラン入りする。政府関係者によると、首相の訪問に先立ち、12日にテヘランでザリフ外相と協議する予定。首脳会談の議題などを巡り詰めの調整を図る。日本側は、中東地域の緊張緩和や、米国が離脱した核合意を維持する重要性を訴えたい考えだ。

 首相は5月下旬に来日したトランプ大統領との会談で、イラン訪問の意向を説明。トランプ氏は「日本とイラン指導部が良い関係にあるのは知っている」と容認する姿勢を示した。(共同)