Friday, June 07, 2019 10:45 AM

原一男監督の反骨精神称賛 ムーア氏、NYで作品上映

 ニューヨーク近代美術館(MoMA)で6日、ドキュメンタリー映画監督の原一男さん(73)の作品の上映イベントが始まった。原さんと、米映画監督のマイケル・ムーアさん(65)が対談し、ムーアさんは原さんの作品にあふれる反骨精神が「今の時代こそ大事だ」とたたえた。

 この日は、昭和天皇の戦争責任を訴え、時に暴力を振るいながら、戦地での旧日本軍兵士の処刑の真相に迫る型破りな男性に密着した代表作「ゆきゆきて、神軍」(1987年)が上映された。

 原さんを「日本のソウルブラザー(同じ魂を持つ仲間)」と呼ぶムーアさんは、悩みながら映画作りを始めたばかりのころ、同作を初めて見て「大好きになった。伝統的なドキュメンタリーとは違っていてもいいんだと感じた」と振り返った。今も映画を学ぶ学生たちに見るよう勧めるという。(共同)