Friday, June 07, 2019 10:45 AM

イラン孤立へ安保理訴え サウジ、タンカー攻撃で

 アラブ首長国連邦(UAE)沖で石油タンカー4隻が攻撃を受けた問題で、UAEやサウジアラビアなどは6日、敵対するイランの関与を示唆する暫定調査結果を国連安全保障理事会のメンバー国に提示した。安保理に厳しい対応を求め、米国と共同歩調を取ってイランの孤立化を狙う。

 ただ、イランを支えるロシアのサフロンコフ国連次席大使は調査結果の説明を受けた後、記者団に「結論に飛びつくべきではない。調査は続けられる」と強調。安保理でイラン非難の動きがあれば、ロシアはイラン支持に回るとみられ、制裁決議などの採択は困難だ。

 ロイター通信によると、サウジのムアリミ国連大使は「攻撃の責任はイランにあると思っている」と明言。調査結果ではイランへの言及を避けつつ「攻撃は国際的な通商航海とエネルギー供給を危険にさらす」と強調することで、安保理による対応の必要性を訴えた。(共同)