Friday, June 07, 2019 10:46 AM

日産と関係立て直し主張 仏主要紙、政府介入評価も

 欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)がフランス大手ルノーへの経営統合提案を撤回したことに関し、7日付のフランス主要紙は論説記事で、ルノーが企業連合を組む日産自動車との関係を立て直すべきだなどと主張した。FCAが問題視したフランス政府の介入を評価する論評もあった。

 中立系ルモンド紙は、FCAとルノーの統合計画は日産の「完全な同意」がなければ不可能で、条件は満たされていなかったと指摘。FCA側もそうした状況を認識しており、撤回の本当の理由は政府の介入ではなかったとの見方を示した。

 ルノーに関しては、他社との新たな関係づくりを図る前に、前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告を巡って揺らいだ日産との関係を「辛抱強く立て直すべきときだ」と訴えた。(共同)