Tuesday, June 11, 2019 10:34 AM

インド太平洋で主導的役割 ASEANが独自構想

 タイの首都バンコクで今月下旬に開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で採択される「インド太平洋構想」の草案が11日、明らかになった。日米が「自由で開かれたインド太平洋戦略」を掲げ、中国が巨大経済圏構想「一帯一路」を進める中、ASEAN自ら主導的な役割を果たすため独自の構想を打ち出し、加盟国の協力を図る。

 ASEAN外交筋によると、草案はA4用紙計5枚。ASEANをインド太平洋地域の「中核」と位置付け、独自の利益を追求する考えを表明。「中心的、戦略的な役割」を果たし「対立ではなく、対話と協調の地域にする」と強調した。

 ASEANが構想づくりを主導することは加盟国の平和や繁栄の促進につながるとも指摘した。(共同)